月~土
9:30~12:3014:00~19:30
※土曜午後は13:30~16:00です
歯周病は、重度になると歯を失う可能性があり、全身の重篤な病気との関連性も指摘されている怖い病気です。しかし、適切な早期治療により、進行を抑えることができます。また歯科医院のクリーニングで予防することも可能です。
歯周病は、歯垢(プラーク)の中の細菌によって引き起こされる感染症です。はじめは歯ぐきが腫れる程度ですが、進行すると、歯を支える歯槽骨が溶けて歯がぐらぐらと動くようになり、最悪の場合、抜歯をしなければいけなくなります。
歯と歯ぐきの間の歯周ポケットに蓄積した汚れは歯垢(プラーク)となり、そこに棲みついた細菌が、歯周病の原因となります。また歯周病は、歯ぎしりや不規則な食習慣、喫煙、ストレス、糖尿病などの全身疾患、薬の長期服用などにより進行します。
歯周病の進行度は、歯周ポケットの深さが目安になります。深さが3mm以内の場合は軽度歯周病と診断され、治療は歯石取り(スケーリング)のみとなります。スケーラーと呼ばれる専用の器具を用いて、歯の表面や歯の根の周りに付着した歯垢や歯石を丁寧に除去します。
歯周ポケットの深さが4~5mmの中等度の歯周病では、スケーリングでは除去しきれない歯周ポケットの奥深くに付着した歯垢や歯石を除去する「SRP」という歯周病治療を行います。歯周ポケットの奥の治療には痛みを伴うことがあるため、局所麻酔を使用します。この治療により歯周組織が改善され、ポケットが浅い状態で維持された後に定期検診に移行します。
歯周ポケットの深さが5mm以上の重度の歯周病では、歯周ポケットのかなり深い部分にまで歯石が入り込んでいるケースがあります。その場合は、歯ぐきを切開・縫合する外科手術が必要となりますが、当クリニックでは、痛みや出血、術後の腫れが少ない歯科用レーザーを使用して患者様の負担を軽減しています。
歯周病治療において、痛みが出ると予想される箇所を治療する場合、局所麻酔を使用します。しおみち歯科クリニックでは、従来の歯周外科手術に比べ、痛みや出血が少なく術後の回復も早いレーザー治療も導入しておりますので、どうぞご安心ください。
軽度の歯周病は、歯ぐきに炎症が起こっている状態です。歯のむずがゆさ、歯ぐきの腫れなどを感じる方もいますが、自覚症状がない方も多くいらっしゃいます。治療は2回に分けて行う歯石取りのみとなり、2週間程度で終了します。
中等度の歯周病は、歯を支えている歯槽骨の一部が溶け出した状態です。水がしみる、歯ぐきから出血する、体調により歯ぐきが腫れるなどの症状が見られます。局所麻酔を用いた歯ぐきの治療が必要で、治療回数は計5~6回、週1回の通院で1カ月以上かかります。
重度歯周病は、歯を支える歯槽骨の3分の2以上が溶けてしまっている状態です。歯のぐらつきがひどくなり、歯ぐきが下がる、膿が出る、口臭がきつくなるなどの症状が出て、痛みや腫れもひどくなります。症例にもよりますが、治療は計7~8回、3カ月以上が目安。ただし保存が難しく、残すことで口腔内に悪影響が予想される歯は、抜歯となります。
初回の歯周病検査で治療が必要と診断された場合、検査と同日に、歯石を取るスケーリングの第1回目を行います。健康保険適用のスケーリングは一度に行える本数が限られているため、日を改めて第2回目を行います。その後、患者様の状態に合わせた歯周病治療に入ります。
軽度の歯周病治療 スケーリング3,000円(税別)2回分※中等度・重度の歯周病は症状により治療内容・費用が異なりますので検査の後に、ご説明させていただきます。
歯周病は、早い段階で治療を始めることで進行を抑えることができます。また、毎日のホームケアと歯科医院での定期的なクリーニングで、かかる前に予防することもできる病気です。しおみち歯科クリニックでは、PMTCという歯周病予防に効果的なプロによるクリーニングを提供しています。ご希望の方には詳しい説明をいたしますので、お問い合わせください。